「出世しなくてもよい」考えが増えている理由

あぱぶろ

5年前

新型コロナウイルス感染拡大による自粛傾向がとどまることがありません。全世界的に長期化する恐れが出てきていました。ワクチンが開発されるまでは終息する目途が立たない状況だと思います。

国内での学校の休校要請という衝撃的な措置は大変影響が大きい内容でした。それに連弩するかのように企業の働き方の考えも大きく変わりつつあります。

IT関連の企業を中心にテレワークでの業務が遂行できるようになりました。政府の掲げる「働き方改革」が新型コロナウイルスによって加速しそうな勢いです。

自宅でも十分に仕事ができるということが実証されれば、時間の使い方や過ごす場所などライフスタイルが大きく変貌していきそうな予感がします。

会社以外での時間を充実していくワークライフバランスがさらに重要視されると思います。

出世したくない人が増加中

「働き方改革」が進むことで自分の時間を充実するということの考えの中に「出世して忙しくなる」ということに異を唱える人が増えてきています。

会社の同僚を見渡しても「部長にはなりたくない」「課長は大変そうだ」という意見を持つ平社員も多くいます。

昔の考えであればサラリーマン人生のゴールとして「出世して年収をあげる」「役員になる」「子会社の社長にある」ことが一般的な考えとされていましたが、そこまで昇り詰めてもメリットがないと考える人が増えてきているだと思います。

「出世したくない症候群」という言葉がネットも話題になっています。ネガティブな意見ばかりで、極端ではありますが管理職が大変だということがわかります。

出世したくない理由

テレワークになった状況でも遠隔なのでさらにマネジメント能力が試されるのです。

普段であれば机で声をかければ良かったものの逆にPCや電話などでマイクロマネジメントをすることを求められるようになるのです。

そのように考えると若い人からすれば「そこまでして出世したくない」と思われても仕方がありません。

出世しない奴は勝ち組、出世して管理職になった奴は負け組といった考えが出てしまいます。

出世できるような専門知識、コミュニケーションスキルがある人でも「出世したくない」という考えがあります。

これは「自分の時間を充実させたい」という考えを持っているのと同時に「収入は副業で上げる」という考えの人が増えているからです。

ネットでは「資産運用などで時間を使って、雑務など適当にやればいい」という意見もありますが、今の時代を考えると一理あります。

それでは何故「出世」を目指すのかというと、今の時代では対外的なキャリアアップを可視化するためでしかありません。

特に転職で年収アップを狙う人は「出世」をして「部長」「本部長」などの肩書を持ったほうが現時点では第一印象として有利だからです。

転職で年収アップすることができるのであれば、多少の我慢をしてでも「出世」を目指すべきなのではないかと思います。

しかし所属する会社の年収だけで収入を上げることが難しい時代になってきます。これからは確実に副収入をたくさん持っておくべき時代になることは避けられません。

そうなると少しでも自分の時間を少しでも持てることを選ぶことが自然な流れです。就職や転職で会社を選ぶときのポイントが変わってくるのは自然な流れです。

現在	今後
・年収1000万円を得たい・海外で働きたい・管理職になりたい	・残業がない・有給を完全に消化できる・副業ができる

「時間を確保できる」「副業ができる」ことを前提に会社員としての社会保証や福利厚生があることは最強な組み合わせになってきます。

そうなると「出世する」というキーワードの優先順位も必然と下がってきます。

テレワークを通じて自分にとっての「良い働き方」「良い会社」を考える良い機会になっていると思います。