不動産投資は「お金を払って勉強するもの」ではない

何とかしてまで「不動産投資」は始めない

サラリーマンの初心者で不動産投資を勉強するのに「お金を払って勉強するもの」と考えている人も多いと思います。

最近はめっきり宣伝も少なくなりましたが「大家塾」「不動産投資学校」のような月額有料での投資塾がその典型だと思います。

全ての「塾」予備校と同じで「お金を払えば勉強を教えてくれる」「高いお金を払えば良い先生に出会える」と思っているのかもしれません。

本を買って「勉強した気になっている」のと同じ状態です。

有料の塾に行かなくても「不動産投資」は勉強できる

知識がないからといって初心者向けの有料の「塾」や「セミナー」に参加しなくても、十分に勉強できます。

インターネットで出ている情報や動画からでも十分に知識を得ることができます。

同じ有料でも不動産投資関連の「書籍」を購入した方がセミナーや塾より知識を得ることができます。

1万円のセミナーに出るくらいならば、書籍を7〜8冊買った方が有効です。

「人脈ができるから参加する」という方もいます。実際に懇親会などで有名な不動産投資家とお話できるかもしれませんが、数時間の間で実際に話せるのは数分です。

周囲の人と名刺交換をしたところで、Facebookで友達申請して御礼のメッセンジャーを1〜2回して終わりくらいの関係です。

次回、他のセミナーで再会して挨拶するかしないかくらいが大半ではないでしょうか。

そこに時間を費やして良いのは、すでに実績のある不動産投資家同士だけです。

初心者が憧れで参加するのは時間とコストの無駄です。それよりかは不動産会社の複数訪問して営業の話を聞く方がまだ良いと思います。

一番の勉強は、実際に不動産を購入してみること

一番早くて確実なのは、小規模でも良いので「投資用物件」を購入してみることです。中古区分マンションでも良いと思います。

不動産購入というプロセスを一通り勉強できます。

「物件選定」から「融資申込」「引き渡し」「納税(確定申告)」までしてみると、実際の大変なのか、自分に合っている投資なのか明確にわかってきます。

物件の情報収集する

不動産投資の物件を収集します。「賃貸で契約する」ように最寄りの駅の不動産会社を手当たり次第回るわけではありません。

インターネットを使っての物件収集がメインとなります。不動産投資サイトに希望条件を登録しておけば、物件が入り次第メールで連絡があるので効率的です。

 

不動産会社に相談する

気に入った物件が出てくれば、実際に取り扱っている不動産会社に連絡します。物件によって仲介している物件なのか、実際の売主なのかによって、コストも変わってくるので注意が必要です。

仲介物件であれば、支店が多くあり規模が大きい会社なのか、不動産投資の専門知識が長けている会社員なのかなど特徴を踏まえて問合せすることです。

 

銀行に相談する

投資用不動産を購入するとなると現金では到底足りませんので、通常の住宅と同じようにローンを組む必要があります。

最初は不動産会社が紹介する銀行が良いと思います。以前であれは「スルガ銀行」や「オリックス銀行」など不動産に特化した銀行を提案してくることが多くありました。

しかし不動産会社が独自で開拓した地方銀行などがあれば、そちらにローン審査を打診したほうが良い条件で進めてくれる可能性が高いと思います。

 

売買契約を締結する

ここからは初めて不動産を購入する人にとっては、貴重な経験になると思います。公的な証明書類を用意したりするのが大変な経験になると思います。

そして売買契約となる書類の説明から、銀行とのローン契約(金銭消費貸借契約)の際には沢山の書類にサインすることになります。そして登記の申請を踏まえれ晴れて物件オーナーとなるのです。

 

物件購入自体は大家塾では経験できないこと

一連の購入プロセスを大家塾などでは最初から最後までサポートするわけではありません。

大家塾の中には同行するオプションもあるかもしれませんが、さらにプラスでのコンサルティング費用などが加算されることが多いと思います。

過去の経験からアドバイスをしてくれることはあるかと思いますが、申込自体に責任を持つことはありません。

そうなるとやはり自分で不動産会社と交渉して実際に購入した方が体得できます。

物件を購入するだけでも大まかではありますが、多くのプロセスがあります。

実際に購入してからは物件を管理する会社との「業務委託契約」や税金を治める「確定申告」まで行いますので、さらに知識を得ることになります。

「買えるかどうかわからない大家塾」に入るよりも「自分で勉強して不動産会社に交渉する」ほうが結果、近道かと思います。