スルガ銀行の不正融資から起点に借換需要が高まる気配があります。後釜となりそうな銀行は、すでに不動産投資の分野においては、大手となる金融機関数社が積極的に名乗りを上げています。
このような背景のなか興味深いサービスがリリースされました。
MFSは10月1日、オンラインと電話による非対面型の不動産投資ローン借り換え代行サービス「モゲチェック・プラザ for 不動産投資ローン」の正式版リリースを発表した。
副業として不動産投資をする多忙な会社員でも気軽にサービスを利用できるよう、従来の来店型ではなくオンラインと電話で対応が可能となる。疑問が生じた際は随時オンライン上で質問でき、仕事の合間や通勤時間にスマホから問い合わせできる。
窓口は、金融機関出身の経験豊富なコンサルタントが対応。適切な不動産投資ローンを導き出すという。金融機関への煩雑な書類の準備・受け渡しもすべて同社が代行するので、ユーザーは書類手続きからも解放されるとしている。
運営は、もともと住宅ローンの借換をインターネットに特化したサービスを手掛けている流行りのフィンテック系事業会社です。
成果報酬型のサービスで、各金融機関には中立な立場で運営する方針のようで、無料でのWEB診断もできます。住宅ローンでのノウハウを活かした内容なので期待が持てるサービスです。
不動産投資の借換は積極的ではない?
住宅ローンの借換は各金融機関は、積極的にアピールをしているのに、同じ借換でも不動産投資は何かしら制限がかかっています。
アパート会社からも3年ほど実績がないとおススメしませんなどと消極的です。※金融機関を紹介した立場で、借換を安易に助長すると借入先の金融機関との今後の関係にも影響することは伺えます。
物件の良し悪しがあるのは、理解できますが住宅ローンと同じくサラリーマンであれば、特に借換を行うことで、差別化が出来ると思います。
金融機関には独自性が必要
昨日、全国銀行協会(全銀協)は10月9日の15時30分から、24時間・365日、他行の口座に送金できる新システム、モアタイムシステムを稼働開始しました。
個人的にはようやく出来るになったかという感じです。インターネットバンキングが開始したときから、必要に感じていた機能だと思っていましたので、より便利になることを期待します。
しかしながら参加銀行のリストをみると、全行が同調しないと進められなかったので、導入に時間が掛かったのではないかと想像します。
世の中がキャッシュレス化に伴い銀行不要論も出る中で各金融機関の独自性、キャラクターが出ていく必要があると改めて感じます。不動産投資の借換を積極的に競争してくれる環境を期待します。