レオパレスが対応すべき施工不良アパートに対してスケジュールを発表しました。
実に信じがたいことではありますが、明らかな不備のある物件約20万戸の改修完了時期を2024年中とする方針を固めたとのことです。
今週内にも正式発表するということですが、当初の計画から3~4年の遅れとなります。
もはやこの計画自体も信用できない感じです。
アパートのオーナーからの批判は避けらない
東証一部上場企業としても考えらない計画性のなさだと思います。
新型コロナウイルスによる工事の遅延を掲げていますが、このような状況は夏頃でも判断できたと思います。
なぜ今になってこのような発表するのか、アパートオーナーや投資家からの批判は避けられません。
4年後ともなれば会社の体制も変わっていることでしょう。
本当に約束できる現実的な計画なのでしょうか。
施工不良アパートにも優先順位がある
改修工事に関しても優先順位があるとされています。
人気のエリアで入居者が見込めるアパートを優先して改修工事を行うとしています。
来年の春の繁忙期に合わせての方針だと思いますが、地方エリアにあるアパートオーナーからすれば納得がいかないでしょう。
レオパレスは「土地がある」ということで、入居見込みのないエリアで大量にアパートが建ててきた事実があります。
その大半を後回しにするくらい経営が厳しいことを表しています。
すでに入居率が80%が続いている
施工不良アパートの改修工事の遅れも問題ではありますが、アパートの入居率80%割れになっていることが一番の問題です。
サブリースがメインのアパート会社です。実際の家賃とオーナーへの支払いの利ザヤがメインのビジネスです。
そのビジネスの損益分界点が、入居率が80%とされています。
すでに夏まえから80%を切る状態が続いているのです。
この稼働率を上げるために何か策を打っているとは思えません。
施工不良アパートが改修されたとしても「マイナスがゼロ」になるだけで、建物として当たり前のことです。
これで入居者が増えると思っているのだとしたら、対策としての考えがなさすぎです。
価値を上げる改修をしなくてはいけない
すでにマイナス状態なのであれば、プラスとなる価値を出していくことも考えないといけないと思います。
改修工事が遅れるとわかっているのであれば、せめてトイレやキッチンを最新のものに変える、宅配ロッカーを無償でつけるなど動きはできないものでしょうか。
ただ4年間も待っているだけの状態ではやりきれないと思います。
会社としても「オーナーと共存する」としているのであれば、尚更、できることから行動することが必要なのではないかと思います。
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