高速「メガ大家」が減ってきた理由

高速メガ大家が減ってきた理由

メガ大家とは何か

ここ最近のサラリーマンによる不動産投資に刺激を与え、牽引してきた数十億円の資産を持った「メガ大家」の存在が少なくなったきたと思います。

 

ほんの数年で不動産投資を不労所得から、好きなタイミングで海外旅行ができ、高級車を乗りこなし、贅沢な食事ができるキラキラライフスタイルの影響は、サラリーマンからは羨望の姿であったと思います。

 

大規模な大家さんは、地主に限っては昔から存在していたと思います。今回取り上げている高速「メガ大家」さんは、ここ数年で数十億規模の不動産物件を保有した方々のことを指しています。

 

 

やはり無理があった不動産投資方法だった

1.融資ができる金融機関が少なくなってきた

高速に増えていく不動産投資でしたが、潤沢に融資できる環境であったから実現していました。

 

スルガ銀行の不正融資が報道され、当然のごとく他の金融機関も引き締めに入りました。

 

高金利であれば貸し出す金融機関もあるかもしれませんが、メガ大家規模になると規模が大きい物件が多いため、維持管理費が膨大です。

 

低金利でないと想定したキャッシュフローに届かず、リスクが高まるため、敢えて借入はいたしません。

 

 

2.サポートできる不動産会社が減ってきた

「水戸の大家さん」「わひこ」など不動産投資に特化したコンサルティング会社の廃業になりました。

 

しかしこのコンサルティング会社により二人三脚でメガ大家が出来たと言われてます。

 

慣れた方だと複数社の不動産投資コンサルティング会社を使いこなして運用していたようです。

 

不動産コンサルティング会社からすれば、属性良いサラリーマンが顧客となり、良い実績にして宣伝にも利用できるため、全力でサポートします。

 

そのような良好なパートナーがいなくなっては拡大しようがありません。

 

大家塾で物件購入サポートをしている場合もありますが、規模的に限られた人しか購入できてないと思われます。

 

3.数十億円は資産ではなく、負債だった

この手法は「中古」「地方」「RC」に特化した不動産投資方法だったから実現したのだと思います。

 

しかしながら、税金や維持するための運営管理費が膨大になっているため、想定以上にキャッシュフローが出ないことも多々あるようです。

 

購入した不動産が「資産」ではなく、単なる「負債」になりかねません。

 

そうなるとどういう手段をとるかと言うと、売却か買い続けるしかありません。前者は規模も大きいため値段が高いです。

 

不動産で利回りもとれなければ、損しないように売ることは簡単ではありません。

 

後者は、物件を担保にして借りられるだけ購入してキャッシュフローの維持に増やしていくしかありません。

 

ただし、前述の金融機関の貸し渋りがあるため容易ではありません。八方塞がりになる可能性があります。

 

高速のメガ大家になれたのは、時代背景によって可能になったのかもしれません。

 

金融機関の貸し渋りが起こり、不動産投資のコンサルティング会社が廃業に追い込まれ、不動産投資の条件が厳しくなった今だからこそ、真価が問われると思います。