最近、書店にある不動産投資の本を見てみると、「最速1年で年収超えるキャッシュフロー獲得」系の本がめっきり少なくなりました。やはり時代の流れなのかそのような刺激的(?)な内容では、不動産投資の初心者の方々含めて売れ行きが良くないのかもしれません。
不動産投資を始めたころに、このような刺激的な憧れの生活を実現するような本が出ると積極的に購入していたのですが、Amazonにある評価も身内評価なのか最初は一気に上がりますが、しばらくすると悪い評価もついてしまい、どれが正しいのかわからなくなるときがありました。
当時は「中古区分マンション」を購入していたので、「地方の中古RCマンション一棟」は画期的な投資方法だと思っていました。否定的な人もいるなと思っていましたが、今考えると実際にはそこまで現実的な投資スタイルではなく、良識のあるコメントがついていたのだと思います。
1年で作ったものは1年で終わる
ある有名な不動産投資家のコメントです。長年苦労されて巨大な不動産投資を実現された方ですが、「昨今のキラキラ系エセ不動産投資家(そのように称していました)は、そこまで続けられるものではない」とバッサリ切り捨てていました。
「このような急速に不動産投資スタイルを1年で作ったのあれば、1年と持たない」という内容の発言でした。長年実績の積まれた不動産投資をされている方から見ると、不正融資や二重契約してまでも物件を獲得してキャッシュフローを得ていることを危惧していたのかもしれません。
いずれにしても「急速に成長した不動産投資家」には成長に限界があるのかもしれません。最近の書籍の動向をみても感じ取れる部分があります。むしろ「有名不動産投資家の嘘」のような暴露本的な内容の書籍が増えたような気がします。
時代の流れに沿って「わひこ」「水戸の大家さん」のような不動産コンサルティング会社が出てきました。代表と呼ばれる方も積極的に本を出し、セミナーを開催してメディアを駆使して売り上げを拡大していきました。
彼らの推奨したスタイルが書かれた本が3年後、5年後に改めて読み返した時に、通用するのかは検証してみたい感じがします。
不動産投資は数年で結果がでるものではありません。短期的な動きで一喜一憂するものはでなく、長期的に身構えてするものだと改めて感じます。プロの不動産投資家にならない限りは、株式保有と同じく長期的視野で考えていることが大事だと思います。