先日、フィリピンの海外不動産を中心に投資をされている方にお話を聞く機会がありました。
一時期フィリピンでの不動産投資が流行しましたが、日本とは商慣習が異なるため現地のパートナーがいないと難易度が高そうな内容でした。
有名な不動産投資家の方も海外投資で失敗し撤退を余儀なくされた話を聞いたことがあります。
海外不動産での投資はパートナーの優劣によって大きく結果が変わります。
海外不動産購入ツアーがなくなってきた
不動産業界でも有名な方が一時期、東南アジアの不動産購入ツアーを定期的に実施されていました。
現地視察をかねて海外で旅行を楽しみながら現地の不動産の購入を検討するものです。
かなりの頻度で実施をされて、すぐの募集が埋まるくらいの盛況ぶりでした。しかしある時期を境に開催が行われなくなりました。
評判がよかったはずだと思っていましたが、色々と問題があったのではないかと予想します。
海外不動産はコンドミニアムが主流
日本人をはじめとして外国人投資家は、主に「コンドミニアム」と呼ばれる物件が対象のメインになります。
コンドミニアムとは、日本でいう分譲マンション(区分所有マンション)にあたります。
海外からの不動産購入が盛んなフィリピンでは外国人の「土地」の所有が法律上禁止されています。
「戸建て住宅」も登記上は土地と同一に扱われ、外国人は所有することができませんので「コンドミニアム」がメインになります。
それでも「戸建て住宅」購入したい場合は、現地法人を設立し法人名義で購入する方法しかありません。
しかし会社の代表は現地のフィリピン人でならないのと、フィリピン人所有の株の比率が60%以上と決められているなど難易度があります。
プレビルド物件は要注意
フィリピンを始めとした東南アジアでの不動産投資はプレビルド物件が主流です。
理由は単純明快でプレビルド物件の方が安いからです。建てた後は値上がりする可能性が高いからです。
しかし失敗する可能性が高いのもプレビルド物件です。
特にどこのデベロッパーかわからない場合は、特に危険です。
日本の契約では考えられないことですが、入金しているのにも関わらず「建物が建たない」という事態がありえます。
土地状態の時から販売しているプレビルド物件が主流になっています。
現地でも名前が通っている信頼のできるデベロッパーを選ばなければなりません。
また融資に関しては、数千の銀行が存在しています。
基本的にはフィリピンで納税していないと融資が受けられないと言われています。
物件価格の60~70%の融資が相場となっていますので、それなりの資金を用意しなくてはいけません。
「どの土地の物件を買う」かではなく「誰から買うか」が重要
海外不動産では、物理的に現地に行くことは困難ですので必然と現地のディベロッパーや仲介会社、管理会社が重要になってきます。
本来の不動産投資の観点から、最重要項目は、立地などの物件です。
でも海外不動産は物件のスペック以上にどの会社から買うで投資が左右されます。
購入する会社に関しては、インターネットなどで情報や現地の評判を得ることもできます
日本国内の不動産投資環境は、先人たちのおかげで、初心者でも投資しやすい環境ができています。
しかし海外の不動産投資はまだまだリスクがあります。