不動産投資を順調に継続されている方であれば「収益性がある物件」が何かを把握されています。
逆に「収益性がない物件」が何かも理解されています。
「収益性がない物件」の代表格とは
「収益性がない物件」として一番に挙げられるのは「新築ワンルームマンション」です。
「新築ワンルームマンション」の仕様自体は悪くないもしれません。
しかし開発デベロッパー会社や販売代理店などへの利益が多く計上されているため、割高な価格帯になっています。
こちらは不動産投資というより「保険商品」と割り切ったほうが良いかもしれません。
新築ワンルームマンションの次に敬遠される対象物件は「新築アパート」です。
なぜ新築アパートが敬遠されるのか
中古RC、築古アパートで運用されている不動産投資家からは「新築アパート」は「破綻」するなどと指摘されます。
よく言われるのは次の点で否定されます。
利回りが低い
新築アパートは、新築ワンルームマンションほどではないですが、利回りが高くありません。
中古アパートや中古RCマンションで不動産投資をしている人からすれば、物足りなさを感じます。
家賃が相場より高い設定
新築アパートは販売価格に対して利回りを維持するために高い家賃を設定されていることがあります。
有名なアパート会社で提案を受けたときに、計算すると確かにリスクがあるシミュレーションです。
郊外のエリアに建てられる
新築アパートは今までなかった郊外のエリアに建てられることが多いです。
そしてなぜか同じエリアに競合アパートが立ち並ぶ状態になります。
同じマーケットを狙っているのかもしれませんが、競合含めて多く建てられてしまうエリアは客付けにも苦労する状況です。
全ての新築アパートがダメではない
新築アパートのすべてがダメではなく、新築なのに従来型アパートはダメだということが正しいと思います。
レオパレスなどのような安普請のアパートは論外です。
しかし従来のようなロフト付きの間取りで敷地ギリギリの部屋数でつくるアパートは、これからの時代は競争力がありません。
都心だから客付けは大丈夫という神話はもはや通じなくなってくると思います。
東京からの転出者が5か月連続
すでに、東京からの転出者が5か月連続で増えているという状況です。
これは学生や就職で上京してきた若者たちへの影響が大きくなっている状態がわかります。
今までのようなオーソドックスな間取りでは中古アパートでも厳しくなってくると予想されます。
新築アパートでも間取り、仕様、デザインを考えられたものであれば優位性があります。
自分が住むとしたらどちらが良いかは自ずとわかってくるかと思います。
新築アパートが全てダメではありません。
競争力がある新築アパートは、空室率も少なく、家賃も大幅に下げることなく安定運用ができるからです。
トータルでみれば、利回りは低くても確実に長期保有できるアパートになっているかと思います。
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