武蔵コーポレーションが「新築アパート」へ新規参入

新築アパート参入

新年明けてメールをチェックをしていると謹賀新年メールが多く受信していました。登録しているメーカーやWEB系サービスが大半ですが、中には不動産会社関連の数通来ていました。

 

不動産会社はどちらかというと年賀状で年始の挨拶を受けることが多いのですが、新興系の不動産会社でITに積極的な企業は大半がメールで済ましています。

 

内容に関しては一般的な挨拶であったりするものがほとんどですが、メールの場合であると年賀状と違って容量制限がないので、今年の抱負や事業の案内など事細かに書かれているものがあります。

 

ある不動産会社で驚きの内容が書かれているメールがありました。

 

「新築アパート」事業に参入表明

その会社は「中古アパート」を関東全域で展開している「武蔵コーポレーション株式会社」です。かなり築古アパートも独自のスタイルでリフォームを行い販売している会社です。

 

どちらかというと管理戸数を増やすことで収益の安定化を図っているプロパティマネジメントに強い会社です。いわゆる不動産売買がメインの不動産会社とは異なるスタンスです。

 

「武蔵コーポレーション」が「新規アパート」事業に参入するという内容のメールを送ってきたのです。

 

参入する理由にもいろいろ背景や条件あると思いますが、まさか「新築アパート」に名乗り出るとは思ってもみませんでした。

 

なぜこの段階で「新築アパート」に参入してきたのか。仮説を立ててみたいと思います。

 

仮説①「新築アパート」しか融資が出ない

もともと中古アパートを販売している段階から、独自の金融ルート開拓にも定評がありました。

 

個人的には新築アパートを所有してからは、すぐに中古アパートに購入する選択肢はなかったのですが、将来的には中古アパート購入を視野に入れていたので、現況のトレンドや融資に関する情報を知る意味で定期的に訪問していました。

 

そこで聞くことができる融資の情報は、初めて知るような金融機関を挙げてくるので非常に参考になりました。

 

数年前に聞いたときも融資を受ける金融機関は「スルガ銀行」や「西武信用金庫」のような不動産投資に積極的な金融機関だけではありませんでした。

 

地銀、信用金庫、信用組合に至るまで独自のルートがあるので、中古物件でも融資付けには自信があるのだろうと評価していました。

 

しかしここ1~2年の融資の厳しさから「中古アパート」への融資が難しくなってきているので、思い切って対象不動産を「新築」に振り切ったのだと思います。

 

一部の地銀やノンバンクでは「新築ワンルームマンション」には出ているようでしたが、下半期になって「新築アパート」への融資が開き始めてきたとの情報 があります。

 

事業を成長するには、管理戸数を増やしていく必要があります。しかし「中古アパート」では融資が出ません。

 

そうなると確実に融資が出る不動産は「新築アパート」以外にはないと考えるべきかもしれません。

 

仮説②「新築アパート」業者が減少している

TATERUやレオパレスの影響もあり「新築アパート」を開発できる会社が少なくなっている現状があります。

 

特に「TATERU」は通常であれば不動産価値のないような土地へも積極的に仕入れをしていたため土地の高騰が止まりませんでした。

 

しかし先月の発表で「TATERU」は業績悪化に伴い自社の現金も少なくなり仕入れもできず、新規でのアパート開発をほぼ停止することになりました。

 

結果、土地の仕入れができる会社が少なくなり、土地価格が落ち着いてきたようです。先月も不動産会社にヒアリングしたところ「昔の価格に戻りつつある」との意見でした。

 

「土地価格が落ち着いているのに、建てる業者が少ない」という状況から、ビジネスチャンスと捉えて新規参入してきたという可能性があります。

 

新築アパートにも独自性が必要

「新築アパートは儲からない」という意見は多くあります。残念ながらレオパレスのような従来型の安普請アパートであれば、たしかに儲からないと思います。

 

アパートも独自性が必要です。戸建て住宅専門のパワービルダーと呼ばれるような会社が作るアパートは正直厳しいと思います。

 

新築だから入居付けも容易でメンテナンス費用も掛からないといったメリットはありますが、立地や仕様、間取りによっては中古アパートより条件が悪い場合もあります。

 

今回、「新築アパート」に参入を決めた「武蔵コーポレーション」は、リフォームでも独自のスタイルとデザインを持つ会社です。

 

新築アパートでも安普請なアパートを作らずに長期に渡って所有しても問題のない独自性のあるアパートを提供してほしいと思います。