レオパレス株を10.32%保有する投資会社レノ
レオパレス21(以下、レオパレス)を巡って、新展開の動きが出てきました。施工不良アパートが1.5万棟とも言われており、主軸のアパート投資含めてビジネス全般が不安定な状況になり、市場での信頼は一気に低下しました。
市況の影響もあってか株価が今年はじめは、533円だったところが4月に最安値の185円になりましたが、ここ最近株価が戻ってきています。本日現在でも308円担っています。これには思わぬ動きが出てきたのです。
旧村上ファンド系の投資会社レノがレオパレス21(8848)株を買い増したことが17日、分かった。レノが関東財務局に提出した変更報告書によると、共同保有分も含めた保有比率はこれまでの7.93%から10.32%に上昇した。
レノによるレオパレス株の大量保有は14日に判明したばかりで、16日にも買い増しが判明していた。
引用:日本経済新聞
企業を震撼させた村上ファンドとは
村上ファンドとは、経済産業省を退職した村上世彰氏が1999年10月に立ち上げたエム・エー・シー(MAC)をはじめ、M&Aコンサルティング、MACアセットマネジメントなどで組織する投資グループの総称のことです。
「ものを言う株主」として有名になった村上ファンドですが、2006年にニッポン放送株のインサイダー取引容疑で村上氏が逮捕され、ファンドは解散しました。
その後は活動拠点をシンガポールへ移し、しばらくはマスメディアから遠ざかっていたところ、ここ最近村上氏がメディアにも出てくる機会もあり、旧村上ファンド系として復活が顕著になってきました。
レオパレス株を購入することで何が起こるのか
保有目的は、「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としていますが、新たな展開が起こるのでしょうか。
村上氏は、「ガイアの夜明け」で以下のように回答をしています。
意味のない上場をしている人は上場をやめてほしい。『なんでそんなことを株主に言われなきゃいけないんだ』と思っている会社もいっぱいあると思う。
アメリカはこの25年間、上場企業の数が変わっていない。
日本でも百何十社は非上場になった。毎年上場数と非上場数が同じくらいになれば、資金の循環ができますよね。もっとお金が必要な会社に回るようになる。
だから、お金をあまり使う必要がなくなった会社は上場をやめる、というのも一つの考え方
引用:ガイアの夜明け
今の大企業の経営陣に釘をさす姿勢は変わってないと思われます。レオパレスは過去の業績から潤沢な資金を相当額貯め込んでいるはずです。しかしそれをうまく活用していない、株主に還元できていないことを指摘しています。
レオパレスは自力で復活することはかなり厳しいです。市場も発表された新体制での経営には期待していないと思います。望今後のレノ含めた外部の支援会社からの展開に注目したいと思います。