不動産業界の黒船襲来か
新しい賃貸サービスとして「OYO LIFE」のサービスが話題になっています。
敷金・礼金・仲介手数料は無料、契約手続きはすべてスマートフォンで完結する仕組みです。
不動産屋に出向くこともなく、紙での契約書類のやり取りも一切ありません。賃貸住宅にもいよいよIT旋風が吹き始めています。
実際のユーザーの声にもありますが「1週間で引越しが完結した」と話題になっています。今までの賃貸契約を考えるとスムーズな取引で対応できます。
・メールだけで契約完了 ・敷金、礼金、仲介手数料無料 ・家具がついている ・2週間前でいつでも退去可 ・水道光熱費も家賃に含む ・基本的な保険に全部加入 ・法人契約可能 |
仕掛けたのはインド発のホテル運営会社OYO(オヨ)です。OYOはインドのほか、インドネシアや中国、イギリスなど世界8カ国で事業を展開しています。日本ではホテルではなく、賃貸住宅事業に進出します。
「日本の賃貸住宅市場は約12兆円と、ホテル市場の10倍。ホテルは競争が激しいが、賃貸住宅ではホテルのように合理的な商品やシステムが成熟していない」「OYOはリビングスペースを提供する会社。賃貸住宅とホテルとの間に明確な違いは見出していない」とOYO LIFEの勝瀬博則CEOはコメントしています。
OYO LIFEは部屋を仕入れる不動産サービス
OYO LIFEのモデルはサブリースによる転貸です。物件の貸し主と借り主とをつなぐ「仲介」ではなく、自ら物件を借り、それを転貸する「サブリース」を採っている点で完全IT化を実現しています。
OYO LIFEが主要な利用形態と位置づけるのは、30日から90日までの利用とマンスリーマンションを借りるかのような仕組みに感じます。
またAmazonのように商品を仕入れを強化しており3月中に1000部屋の取得を掲げているから驚きです。
自分のライフスタイルに合わせて住居を転々とすることに魅力を感じる若い世代にはマッチしているのかもしれません。
OYO LIFEは契約後のビジネス展開がメインか
OYO LIFEが展開する物件の家賃水準は周辺相場よりもやや強気で品川のマンションであれば1.2倍近い価格に設定しています。
しかし敷金・礼金・仲介手数料・引っ越し代金などがある場合と比べてると18ヵ月まではOYO LIFEで住んだ方が安くなる水準の設定のようです。
1年ないし2年の賃貸契約の多い中では、いささか中途半端なような気もしますが、流動性は上がると思います。しかしオーナーからすれば長く住んでいただきたいのでサブリースとはいえ不安要素でもあります。
ソフトバンクグループのサービスということもあり、入居者の属性に関するデータを保有することで、それに基づいたさまざまなサービス提供が可能も示唆しています。
おそらく申し込み時に許諾を取られているのだと思いますがプライバシー的な考慮はしないといけませんが、何かしら可能性のあるビジネスかもしれません。
物件のクオリティが勝負どころか
ビジネススキームは理解しましたが、実際に競争力のある物件かは重要なカギになってきます。そうなると仕入れ部隊の動きは重要だと思います。
また貸すオーナー側も「サブリース」商法といえば「レオパレス」「かぼちゃの馬車」のような悪いイメージがあります。一方的に家賃を下げられたり契約解除になったりするのであれば不安でもあります。
また審査は全てITによるのであれば、どんな属性の入居者になるか本人確認が重要になってくると思います。素性が怪しい人も入居できてしまう可能性があるので、管理面でしっかりしないと物件自体が荒れてしまうかもしれません。
ビジネスとしての可能性は感じつつ、継続できるモデルになるかを今後も見続けようと思います。