「TATERU」発行の「TATE-MAGA」に違和感を感じる

 

一昨日にTATERUの12月期の業績発表がでました。想定通りというべきか減益での結果となります。早くも昨日の株価はストップ安となっています。

TATERUは12日、2018年12月期の連結純利益が前期比15%減の33億円になるとの見通しを発表した。21%増の従来予想を14億円引き下げ、一転減益となる。社員が顧客の融資資料を改ざんしていたことが8月末に発覚。

 

社員が顧客の預金データを水増しし、融資審査を通りやすくしていた。外部の弁護士らによる特別調査のための費用も特別損失として2億円計上する。投資有価証券売却益を24億円計上するが補えない。売上高予想は8%増の722億円と43億円引き下げた。

 

同日発表した2018年1~9月期連結決算は、純利益が前年同期比72%増の32億円、売上高が20%増の508億円だった。

引用:日本経済新聞

 

記事内容によると顧客からの受注キャンセルが出たほか、工事の遅れもあり、引き渡し棟数が約720棟と当初計画より2割減るとの内容です。

 

9月に発足した調査委員会も時間がかかっており、事態が長期化される懸念が広がっています。

 

いまだに720棟近くのアパートが建設されているのが驚きです。レオパレスも不正工事などが発覚してもオーナーが融資を受けて発注し建設されている事実があります。オーナーも金融機関もどのような評価を持って関わっているのでしょうか。

 

「TATERU」サイトでもほとんど更新がみられず、オンラインで公開している「TATE-MAGA」という不動産投資を啓蒙するWEBマガジンも、不正融資が発覚した9月3日を境に更新がされていません。

 

人気記事の中にある『アパート経営に失敗する人に共通する5つの理由』の項目を見るだけでも今となっては皮肉な内容にもなっています。

 

 

1. アパートがあれば自然と収入が入ると考えてしまう

2. 表面利回りばかりを重視する

3. 「土地勘のない」エリアのアパートを購入してしまう

4. アパート管理をおろそかにしてしまう

5. 「赤字でも節税に役立つ」という意識でアパート経営する

 

「TATERU」のアパートを購入しても大丈夫的な内容につながっているような構成にはなっているかと思いますが、現状の内容を見ると乖離があります。「赤字でも大丈夫」は、ワンルームマンション投資と同じ発想で、購入して損失が出ても仕方ない的な内容にも受け取れます。

 

IoTやファンディングなど今のトレンドを組み合わせをしたアパート経営のビジネスモデルですが、実態はそこまで堅実ではなかったのではないかと思われます。

 

「TATERU」一社だけの問題では済まされない事態になっており、不動産投資をするオーナーからすれば早く事実を明かしてほしいと節に願います。