不動産投資セミナーで登壇するのは成功モデルなのか
少しづつですが、不動産会社からの不動産投資セミナーの案内が増えてきたような感じです。週末にかけて参加勧誘のメールも頻度が多くなってきました。
不動産投資を勉強するには、初心者でも経験者でもセミナー参加は最新の情報を得ることができるので有効です。
「融資に関して」「新築アパートに関して」など興味のあるテーマであれば、パンフレットなどにはない参考になる部分も多いので参加すると良いかと思います。
中には別の投資商品を販売したり、しつこく営業されたりと見極めが必要にはなります。
一時期「有名サラリーマン大家」「メガ大家」なる称号をもった有名大家の登壇がセットになったセミナーが多くなりました。
実際に本を何冊か出版していたり、人によっては「大家塾」のような団体をつくっている方ももいらっしゃいます。
中にはテレビなどにも出演して一般的にも知名度のある方まで出てきました。元は普通のサラリーマンであったりするのですが、一つの成功モデルだったのかもしれません。
2、3年前は毎週のように「〇〇大家」「△△大家」の不動産投資本が出版されていました。
かなり発色のある背表紙を使っているので、書籍店で棚を見ても非常に目立ちます。
投資の基本的な流れやテクニックに関しては、内容がほぼ同じなのです。
その人のバックボーンと投資スタイルの組み合わせで無数に出版できた時代なのかもしれません。
有名投資家のセミナーに人が集まっていない
ある有名大家のセミナーのお知らせメールを数週間前に受領しました。
この方は私が不動産投資を始めた頃である7〜8年前から有名で、すでに数億円の借入を行ったカリスマ的な投資家です。
いまでいうメガ大家の走りかもしれません。独自の融資戦略とロジカルな内容で、初心者のサラリーマン大家から専業の不動産投資家まで手本になったと思います。
不動産投資フェアなどでも立ち見が出るくらいの盛況ぶりの方なので、今回のセミナーもすぐ埋まるだろうと思っていました。
しかし今週末開催にも関わらず人が集まっていないような勧誘メールに変わっています。
元々有料でのセミナーやDVDの販売をされているくらい実力のある方なのですが、集客力がなくなったのか、内容に真新しさがないのか厳しい状況です。
不動産投資の有名大家とは何だったのか
不動産投資を知らない人にとっては、アイコン的に「有名大家」は信頼したくなる存在です。
投資家として素人も同然だったサラリーマンが「短期間で不動産を売買して、会社を引退して南の島に暮らしています」なんて話を聞くと取り合えずは聞きたくなります。
しかし最近の不動産投資のネガティブな報道などを見ると「不動産投資は簡単に莫大に儲かるものではない」という事実もあり、ごく一部の人しか実現できないのではと思わせる内容になったのかもしれません。
元は普通のサラリーマンの方が多いのでタレントでもなければ文化人もありません。どこかの事務所に所属している訳ではないので、言動に関する責任も曖昧です。
最近では「不動産投資セミナーの講師になろう」的なセミナーや本が出版されたりしています。
ここまでしてお金を得ようとするなら、一体何のための「不動産投資」をしているのかわからなくなります。