東京都内および近郊での自宅購入においてはマンションより戸建住宅の人気が高まっています。
コロナ禍における感染リスクを防ぐために在宅勤務が増えていくことから、住環境の見直しが始まっていることも要因の一つとされています。
オープンハウスの路上営業が復活
コロナ禍で一時見られなかったオープンハウス社の路上営業が先週ぐらいから見かけるようになりました。
オープンハウスの営業は従来の問い合わせによる「反響営業」と主に物件がある現地で顧客を獲得する「源泉営業」の組み合わせです。
知名度のある大手不動産会社がまず実行しない「源泉営業」に力を入れたことで急成長できたと言われています。
近くに物件があることが前提なのですが、ターゲット層となる家族に直接、声をかけてすぐに物件を案内できる意味では、マンションのようなモデルルームを持たない戸建て販売では効率的な営業スタイルなのかもしれません。
連休中にも何組かの家族が路上で話を聞き、現地に案内されている様子を見かけました。
以前であれば、そのような人の流れではなかったのですが「戸建住宅」人気を表しているのだと思います。
テレワークに伴い戸建住宅が支持されている
テレワークによる家で過ごす会社員などが増えたことにより戸建が人気になっています。
- 部屋数がある
- 複数階ある
- 広さがある
- 遮音性がある
一番大きな理由としては「書斎を確保しやすい」ということが挙げられます。戸建てなので都内であれば3階建ても珍しくありません。フロアを変えることで、家族に気を使うことなく仕事ができます。
戸建住宅の購入は一軒づつ仕様が異なるので、マンションのようにインターネットで開示されているものはなく実際に物件を見ることが必要になります。
「建売住宅」は見学に時間をかけるが基本
戸建住宅は大きく2種類に分かれます。設計から建築できる「注文住宅」とすでに建築内容が決まっている「建売住宅」があります。
また「建売住宅」でも、まだ建築していないものであれば「外壁」「壁紙」「キッチン」などを変更できるような自由度のあるタイプもあります。その際は選択する内容によっては追加コストがかかる場合があるので注意が必要です。
建売住宅を購入する際の基本は、多くの物件に対して見学に時間をかけることです。
マンションと異なりオーダーメイドに近いので仕様が異なります。また多くの物件を回ることで物件仕様の良し悪しがわかるようになります。
不動産は高い買い物になりますので、購入後に後悔しないためにも物件数を多く見るしかありません。
一点注意したいのは住宅販売展示場のモデルルームは、最上級の仕様で作られているので建売物件で実現するには、相当なコストがかかるので、参考程度で見ておくべきです。
設計図面だけでは判断できない
オープンハウスの場合は、建築する前に契約することが前提です。設計図面の間取りやイメージパースだけで判断できない部分が多くあるので注意が必要です。
「採光がほとんどない」「間取りが使いづらい」「水回りの設備が新しくない」など図面ではわからないものがたくさん出てきます。
立地が希望通りでどうしても買いたいのであれば、他のエリアでも良いので建築会社の「完成物件」「建築中の物件」を見学するなど時間を掛けて品質の確認に絶対にしておかなくてはいけません。
不動産購入は基本は「営業担当の良い」ではなく「物件自体が良い」で選ぶことです。営業トークに翻弄されて購入すべきものではありません。
特にまだ実物がない段階で「他に売れるかもしれない」という焦りから判断を迷わないようにしなければいけません。
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