日本のフリーランス人口は1,119万人
12月16日は「フリーランスの日」です。クラウドソーシングサービスを運営するランサーズ株式会社が一般社団法人日本記念日協会の認定を受け昨年制定しました。
ランサーズの調査によると、企業に勤めながら副業・兼業で、という人も含む日本のフリーランス人口は2018年2月時点で約1,119万人とのこと。これは労働人口の17%を占め、2015年の調査時の913万人から22.6%の伸び率です。
パソコンさえあれば仕事ができる時代
ノートパソコンとインターネット環境さえあればできる仕事も増えてきています。また、政府主導の「働き方改革」による副業推進もあり個人契約と主体したビジネスが増えていくと予想されます。
しかしフリーランスが先行する欧米の動きに比べるとまだ本格的にはなっていないのが現状です。
副業として始める理由は様々です。本業に「やりがい」もあり「給与」が充実しているのであれば始める必要はありません。
一番多いのは「本業とのストレス解消」なのではないでしょうか。本業に不満があるので当然会社には内緒で始めることが多いようです。これは「転職活動」と同じ扱いです。
自分のスキルを活かすことができれば、たとえ少額の報酬であったとしてもモチベーションがあがると思います。自分が考えていることを自分の判断で進めることができるので、本業にはない充実感があると思います。
人によっては、転職のミスマッチを防ぐために実施している人もいます。事務職をしている方が「いつかは飲食業をしたい」と考えた際に、まずは週末だけ働いてみるは効率的です。
その経験により、自分の求めている世界なのかどうなのかを判断できるのと、もし合致していなくても本業を失うわけではないのでリスクが最小限に抑えることができます。
本業にはない経験ができる
また本業では知ることのないネットワークをつくることができます。リアルの世界だけではなく、インターネット上でも新しい関係を構築することができ、経験も含めて視野が広がるのもメリットです。
本業の収入を超えるとそれなりの時間と責任感を感じるようになるのでかえってストレスになる可能性があるので注意が必要です。副業の先に「独立」という選択肢も出てくるかもしれませんがそれなりのリスクがあります。
ある調査では「独立(フリーランス)」になって満足度が上がったと8割の人は「就業環境」や「達成感」、「人間関係」を満足を得ています。しかし一方では「収入」に不満な人が4割を超えており、仕事の不安定さがあることが現実のようです。
本業では「安定的な給与」「社会保険などの利用」で生活面での安定のため、副業で「スキル活用」「社外ネットワーク作り」「モチベーション」などの精神面での安定のためをすることが良いのかもしれません。