不動産会社が抱えるマンションやホテル、施工中の新築物件などの在庫が増えているようです。
特に都内の新築マンションは、新型コロナウイルスによるインバウンド需要の低下が直撃しています。
またパワーカップル(高年収の共働き世帯)も勤務先のテレワーク導入により自宅を郊外の一軒家したい志向も出てきており売れ行きがよくありません。
売れない状況が長引けば値引きや評価損の計上を迫られるリスクが高まってきます。
タワマンもテレワーク化に対応する動き
テレワークの普及に伴い、都内の販売中のタワーマンションも間取りや設備の見直しをしている物件も出てきています。
タワーマンションのセールスポイントの一つに共用施設があります。一番思いつくのはタワーマンションの高さを活かしたビューラウンジです。
この絶景を楽しむことができるのは住民ならではの特典です。
ゲストルームやパーティ―ルームなどマンション住民だけが利用できる設備です。中にはスポーツジムやキッズルーム、シアタールームなども完備しているマンションもあります。
しかし最近のマンションはコワーキングスペースを打ち出している物件も出てきてます。自宅ではない集中できるスペースを提供する形です。
専用wifiや複合機なども完備しており、テレワークをするためのオフィスとして活用することができます。
間取りにもテレワーク用に変化
住居となるスペースにおいてもテレワークできる間取りに組み替えています。
DENと呼ばれる3畳程度の書斎をつける間取りが注目されています。
「DEN」はもともと「巣、穴、ねぐら、ほら穴」「隠れ家、密室、巣、巣窟」という意味です。
また私室である「書斎・仕事部屋など」を示します。
また壁付けのデスクや収納できるデスクなど配置したりなど工夫がみられます。
新築マンションより戸建て志向が高まる
テレワークにおいては集中して仕事ができる環境が必要です。
テレワークをする家庭が増えていけば、常に共用のコワーキングスペースが使えるとは限りません。
そうなると自宅で仕事をするのが一般的ですが、マンションは隣室や上下階からの音を防ぐことは完全ではありません。
新築マンションより戸建てのほうが良いということもあり、同じ予算であれば狭小住宅でも良いという考える家庭も出てきています。
実際に、都内を中心に新築戸建てを企画、販売しているオープンハウスの業績が良好のようです。
コロナ禍になってからまだ半年も経っていない状況なので、不動産自体の明暗はこれから明確に出てくると思います。
しかし新築マンションに限っては、今までの高騰化していたこともあり評価は下がっていくのではないかと思います。
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