「所得格差」から「貯蓄格差」の時代へと変化を見せ始めています。
退職後の年金不足問題から端を発している部分もありますが、みんなの「貯蓄」に対する意識が高まっている証拠です。
まずはお金を貯める「貯金」から手を付けることが一番効果的な対策です。
「貯蓄」と「貯金」が意味が異なります。広辞苑によると「貯金とは金銭をためること」です。また「貯蓄とは財貨をためること」です。
「財貨」は金銭を含め価値のある物という意味ですが、お金だけではなく不動産や株式など資産もすべて含んだ内容になります。
貯金は「貯まる」から「貯める」という意識が必要
貯金する方法は色々とあると思います。
普段の生活のなかで月末になったときに「今月は数万円余ったから銀行に預けよう」などお金が余った分を回している場合が多いのではないかと思います。
しかしこれからは一歩踏み込んで「たまたま貯まった」のではなく、意識的に「貯める」ということが大事になります。
手軽で一番効果的な方法を2つ紹介します。
お金を使う前に「貯める」
まずは「お金」を使う前に「貯める」ということが一番早いかと思います。
会社に勤めている方であれば「財形貯蓄制度」が導入されているのであれば使ってみることをお勧めします。
私も社会人になったころは、特に意識せずに制度を利用していませんでしたが、転職した先の会社で「財形貯蓄制度」の説明を聞いたときから開始しました。
「財形貯蓄制度」は強制的に指定銀行に送金されるので「貯金」をしている感覚がありません。残ったお金で生活すれば良いだけです。単純なことですが非常に効果的です。
また「財形貯蓄制度」は税制面でのメリットがあります。元本550万円までにかかる利子が非課税になるので利用しない手はありません。
使える「お金」を制限する
使えるお金を週単位で管理することは効果的です。
とくに変動費と呼ばれる「食費」を制限するのは一番効果的です。
生活費を抑えるために、食費専用の財布をつくり「この財布にあるだけのお金で絶対にやりくりしよう」と決めるだけです。
買い物は毎日行うものではないですが、安いからとストック用に食材を買うクセがついている方であれば、一度この方法を試してみると良いと思います。
また「お小遣い」を「週単位」で管理することも良いかと思います。
「昼食代」「書籍代」などを例えば週5000円で過ごしてみるなどゲーム感覚で実施してみるのです。
普段使っているコーヒー代やたばこ代などの嗜好品が本当に必要なのかも可視化されていきます。
最近はキャッシュレス決済が増えているので無尽蔵に使い込んでしまいそうですが、その時は「1日1000円」という感覚で利用するなど意識的に使うことが大事です。
貯めた「貯金」+資産運用で「貯蓄」へ
意識的に「貯めた」貯金は使わないでいるのは良くありません。一部を「貯蓄」のステージに上げていくべきです。
「株式投資」や「不動産投資」など「お金」が増える仕組みを考えていくのが大事です。
「リスクがあって怖い」から何もしない方もいますが、貯金しかないということもリスクになることを理解しておかなければいけません。
資産運用でも「難しい」「大変そう」と最初から敬遠してしまうのは機会損失です。
今はスマホ一台で簡単に資産運用ができる時代になっています。
ちょっとしたことでもいいので、興味のある投資があれば一歩踏み出してみることが大切です。