株式が冴えません。今年最安値を更新するほど冷え込んでいます。平成最後の大型上場と期待されていたソフトバンクも安値に終わるなど年末に向けて良い市況ではないようです。
今朝のニュースでは東証の上場基準の見直しもあり、株式投資全体の踊り場が訪れているのかもしれません。
「上場ゴール」と揶揄されるように、IT企業の上場が資金集めで終わっているものも少なくありません。
国内で唯一のユニコーン企業(評価額が10億ドル)として期待された「メルカリ」も赤字が続き、損失の大半とされていた海外からの撤退も決まりました。
同業者からみれば早期の撤退と評価すべきなのかもしれませんが、周囲からみると勢いがなくなり縮小傾向の企業に見えてきます。
上場してからが本番であるのに対して、成長できない企業が多いと株式自体の魅力が減っていきそうな感じがします。
株主を置いてきぼりにするのでは、上場する意味が全くありません。IT関連で起業する方を見ると上場することはトレンドではないのかもしれません。
経営者として上場すると引退までステークホルダーのために働かなくてはなりません。大金と引き換えに成長させないといけないプレッシャーと付き合い続けないといけないのです。
最近の傾向としサービスを開始して、ある程度成長を見込んだ時点で大企業に売却して大金を得るという起業家もいます。
大金を得る(次の投資資金を得る)ためには、起業が必要があります。1人でも出来ますが、上場や売却を想定しているのであれば、パートナーや仲間が必要です。
銀行や税理士、弁護士などバックオフィス系の人達との専門的なリレーションも必要となり、サービス作りたい純粋な気持ちだけでは続きません。
退職して起業することは、サラリーマンにはない大金を得ることが出来ますが、その分のリスクと従業員や取引先などの関係者への責任が生じます。
どれだけの大金を得たいかは、個人差があるかと思いますが、起業するより不動産投資で安定的な副収入を得るほうが、今のサラリーマンには向いているかと思います。
それでも起業したい場合は、サラリーマンのうちに不動産投資で安定した最低限の生活費の収入を得てからでも遅くないと思います。
もっとも副業推奨やテレワークなど働き方に幅が出てきた中で、起業する選択肢は少なくなるかもしれません。
独立して起業する大変さを考えると、目的が収入を増したいのであれば、不動産投資から始めるのは今のサラリーマンには最適解かもしれません。