マンションの共用施設は、戸建住宅にはない魅力の設備になります。
実際に共用部分が充実していることをセールスポイントにする分譲マンションも多いです。
個人住宅では持てないような施設が、何百戸の世帯のある大型マンションなら持つことが可能になるのです。
マンションの共用施設がホテル並みに進化
マンションの共用施設は年を追うごとに進化していきます。
内容としては同じ高層ビルであるホテルと同じようになってきます。
ホームパーティーができるような「ラウンジ」や住民専用で宿泊予約できる「ゲストルーム」はもはや標準の設備になってきました。
「専用コンシェルジュサービス」は「クリーニング受付」などもできホテル並みのサービスとなってきています。
共働き夫婦のために「託児所」も完備しているマンションもあるのです。
保育園で待機児童になる心配もいらない家族にとってはありがたいサービスとも言えます。
こんなマンションの共用施設はいらない
しかしセールスポイントとなりながら、使われない不評な共用施設があるのです。
それは「フィットネスジム」です。
マンションの外に出ずとも運動ができる設備としては人気となりそうな設備です。
しかし実際には利用されている人も限られており、人気はないようです。
ジムにある運動器具の維持費などもかかり住民への負担ともなります。
フィットネスジムは、最近では24時間ジムが流行っています。
最新器具も利用でき、インストラクターもいるジムのほうが使い勝手良いのです。
同じ理由で「プール」も不人気な共有施設です。
購入時だけのセールスポイントだけに使われているとしたら、全く不要な施設です。
簡単には変更できない共用施設
一度作られた共用施設は簡単に廃止する訳にはいきません。
変更するには住民の中での決議で一定数の賛成が必要になるからです。
何十年も使われないような共用施設があるマンションでは、管理費を払い続けるのに不満を持つ住民が多くなりそうです。
最近では敢えて共用施設のないマンションを開発している場合もあるようです。
テレワーク用のサテライトオフィス化
これからの時代は、テレワーク中心の生活になる可能性が非常に高くになります。
そうなれば共用施設を「サテライトオフィス化」として変更する価値はあると思います。
「集中できるデスク」「安定性のあるチェア」「テレビ会議用部屋」「電話ブース」など設置するだけで十分です。
社会人だけでなく、学生の勉強部屋としても利用できるでしょう。
あと、最近街中でも増えているコインランドリーはニーズが高くなっています。
布団などを洗濯するのにコインランドリーは非常に利用価値があります。
住民専用コインランドリーを共用施設に設置するのは妙案だと思います。
宅配ロッカーがあるだけで問題ない
分譲マンションで必要な共用設備は、駐車場、駐輪場、宅配ロッカーさえあれば十分です。
巣ごもり需要でネットショッピングが増える中で不在がちな家庭にとっては、宅配ロッカーがあると非常に便利です。
共用施設は普段の生活で頻度の高いものさえあれば問題ないのです。