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武田薬品工業「製薬営業」が大量リストラし始めている理由

武田薬品工業「製薬営業」が大量リストラし始めている理由

新型コロナウイルス感染による医療崩壊が日増しに厳しくなっていると報道されています。

このような緊急状態の中でも、医療の経営が圧迫されており、看護師などのボーナスも減額されているという報道も出ていました。

非常にやるせない状態ですが、GOTOで経済支援をするのであれば、まずは医療関係を整備することに税金を投入するべきではないかと思います。

病院へ営業する製薬業界にも影響

医療現場となる病院と密接な関係にある業界の一つに「製薬会社」があります。

「製薬会社」は一般的な市販薬をドラッグストアなどで販売しているだけでなく、病院などにも自社の製薬を販売しているのです。

製薬会社の営業としてMR(Medical Representative)という職種があります。

これは自分担当エリアの病院やクリニックに訪問し、自社製品を使ってもらうために医師や薬剤師に販売営業をしているのです。

しかもMRはかなりの高収入職種と言われています。

各営業ノルマはあるものの大手であれば40歳で年収1000万円超えとも言われています。

さらに安定的に福利厚生も充実しているので社員としては満足度が高いのではないかと思います。

このMRに対しても大量のリストラが始まっているのです。

製薬会社大手「武田薬品工業」のMRが1/4リストラか

業界的に衝撃的な事態として、製薬会社大手「武田薬品工業」が早期希望退職者を募集開始したのです。

同社のMR(医療情報担当者)は、国内全体でおよそ2000人もいると言われています。

会社側からの公式な発表はありませんが、今回500~600人程度が応募したのではという憶測が流れています。

コロナ禍でも売上が維持できていた

コロナ禍においては医療機関は感染予防のため外部からの訪問者を厳しく規制し始めました。

もともとMRは忙しい医師の合間をぬって営業をしてきたスタイルです。

病院によっては深夜遅く訪問するような営業は、コロナ禍ではできなくなったのです。

しかし病院に訪問できなくても売上が下がらなかったと言われています。

このコロナ禍で浮き彫りにされた営業スタイルがMRの早期退職の要因とも言われています。

つまり人数を減らしても売上を維持できるのであれば、今までのMRは多すぎたのではないかという見方です。

製薬会社大手「武田薬品工業」が始めたことで他の企業も同調するような動きになるかもしれません。

コロナ禍でビジネスの規制概念が変わってしまう

「MR」のように「ビジネスの規制概念」が根本的に見直しになることは、今後も増えていきそうです。

数年前までであれば「AI(人口知能)」により淘汰されている職業があると話題になりました。

しかしそのAIが出現するまでもなく、構造的にカットできそうな職業は出てくるでしょう。

特にリモートワークにしても「業績」が変わらなかった仕事には、何かしらのポイントがありそうです。

その環境の変化に対して考え方や行動に対応していかなくてはなりません。

何かしらのスキルを持っておくべき

今回の「武田薬品工業」の早期退職に対して、社員の多くは「薬剤師」の資格を持っているとも聞きます。

そうなれば、再就職の選択肢が広がるので、まだ救われる人もいるかもしれません。

いずれにしても、このような環境になる前に「スキル」や「資格」を持っておくことも重要になってきます。

また「資格」を取得する時間がなかったとしても、副収入を得る準備はしておいて損はありません。

時間がある会社員、テレワークができる会社員は積極的に行動に出るべきだと思います。

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