まもなく消費税が10%に上がります。今回は前回の増税よりも駆け込み需要は少ない印象です。
ひとつは政府がかかげるポイント還元施策もあり、増税後のほうが購入メリットがあると思われているのかもしれません。
いずれにしても増税は家計には少なからず影響があると思われますので、生活を見直すには良い機会になるかもしれません。
家計を見直す基準は「食費」
家計再生コンサルタントで有名な「横山光昭」さんの本には、家計を見直す方法として「食費」に注目するべきと書かれていました。
一般的なファイナンシャルプランナーによる節約術的な内容ですと、通信費や生命保険代などの毎月の支払いが発生する固定費を見直すべきと言われます。
固定費とは下記のような項目のことを挙げられます。
・住居費
・生命保険料
・通信費
・教育費
・小遣い
・各種ローン(自動車など)
・サブスクリプション費用(アプリや有料テレビ代)
「格安スマホにする」「余計なオプションのある生命保険を解約する」などの方法が挙げられます。
しかし横山さん曰く、毎月の固定費ではなく、変動する「流動費」こそが家計を見直すの最初のポイントだと言われています。
流動費としては以下のものが挙げられます。
・食費
・水道光熱費
・日用品代
・被服費
・交際費
・娯楽費
・嗜好品代
どれもモチベーションに下げることができる対象だということです。
たしかに「娯楽費」「嗜好品代」などは使わなくても良いコストです。
その中でも「食費」となると難易度は高くなりそうですが、外食、中食を減らせば4人 家族でも月10万円以下で十分に暮らせるということです。
逆に月に10万円以上かかる家計は、貯金ができるような状況ではないということです。
理想的な変動費は45%に抑える
横山さんの理想の割合は流動費を45%に抑えることとしています。
そうすることで、貯金が20%確保できるのです。40万円の世帯年収であれば8万円は貯金に回せるということになります。
流動費 45%
固定費 35%
貯金 20%
もし流動費が多くなれば、貯金はおろか赤字になっている可能性が高く、普段のボーナスなどの臨時収入か貯金を取り崩して補填していることになります。
流動費 65%
固定費 45%
貯金 -10%
また貯金からさらに貯蓄と考えたときは「投資」の割合を増やすことが大事です。
こちらも横山さんの理想のバランスとしては、25%は何かしたらの「投資」に充てるのが理想とされています。
消費 70%
浪費 5%
投資 25%
所得格差より貯蓄格差が出てくる
生活レベルのこともあり、家計を簡単に見直すことはできないです。
単身者であればまだしも、家族がいればなおさら全員の理解が必要になってきます。
給与所得もなかなか上がらない時代になりました。「大企業に勤めているから安心」「年収が1000万円あるから大丈夫」という時代ではありません。
「所得格差」あった時代から「貯蓄格差」が出てくる時代に移行したと思います。
「お金を稼ぐ力」から「お金を守る、育てる力」へと時代が変化してきます。
お金を使わないと経済が活性化しないということもありますが、必要以上に使う必要もありません。
「貯蓄格差」が生まれないように、普段の生活から緊張感を持っておくことが大事かと思います。