憧れの人の「考え」すべてを信じてはいけない
先日ある経営者のセミナーの話を聞きました。自身の経営理論を本に出版されている方です。本の内容も興味深く共感できることが多くありました。
しかし実際のセミナーは、本に書かれていることは一部しか話をせず、まったく違った経営論を展開されたのです。経営思想的なものより拝金主義的な内容になっていたのです。
本自体が過去の話であるので、最新の情報としては使えないのかもしれないですが、その経営者に対するイメージと信用度が落ちてしまいました。
こういった経営思想の本で共感すると「著者の言ったことがすべて正しい」と思いがちです。
しかしすべてを信じるのではなく、優れた本だったとしても客観的に捉えて考えの一部を取り入れるくらいのほうが良いのかもしれません。
客観的に物事を考えて自分で判断していくことはビジネスにおいても重要なスキルです。
仕事でも判断力は求めらる場面は多い
仕事の基本的な進め方は、様々な条件の中で判断する場面の連続です。
判断するときには「上司、先輩のアドバイス」を受けたり「過去の事例」から実行することが多いと思います。
そして判断するために情報を集めて分析をします。そこから解決策を見出すスキルが求められます。
会議など短時間においても資料を見て、客観的かつ的確な意見を出すこと人は、周囲からも一目置かれます。
与えられた条件と選択肢の中で判断できることはいつの時代でも求められるスキルです。
選択肢を作り出せる力が求められている
これからの判断力に求められるのは、さらに選択肢を作る力だと言われています。
選択肢となるものは往々にしてある程度は想像がつくものが多いと思います。
どちらからというと万人受けしそうな安全な選択肢です。
また積極的な回答でもなく、過去の事例にならったようなものです。
そうなるとセオリーな回答に落ち着くと思います。
しかしこれからは、既成概念に拘らない回答が必要になります。例え間違った内容だったとしても、その発想自体を評価する動きです。
予定調和ではない物事の考えを持つスキルが問われるのです。
それは単一の「正解」を求めるより「課題」を見つけて解決策の幅を増やすということです。
不動産投資でも様々な解決策を持つことが大事
先ほどの経営者の話ではないですが、その人の意見をそのまま受け入れるという姿勢ではいけません。
あくまでも参考レベルとして違う角度で物事を新しい回答を導きだす力を持つことです。
不動産投資でもいろいろ提案を受けると思います。初心者であれば知識もないので最初に聞いた話を信じがちになることがあります。
全てを疑うわけではありませんが、他の選択肢や方法がないかを確認することが大事です。
「物件の提案」「空室対策」などは実績のある人の話を信じがちですが、あくまでも参考という視点で「選択肢」を増やす力を持つことが大事です。