コワーキングスペースで起業を目指す人たち
コワーキングスペースに行く機会が多いのですが「起業している」もしくは「起業を準備している」と言ったような方を見かけます。
プロジェクターに投影してプレゼンテーションをしている人もいれば、熱心にパソコンに打ち込んでいる人やslack(コミュニケーションツール)を使ってTV会議をしていたり様々です。
世の中に「起業をしたい人」がこんな多くいるのかと思うくらい熱気に包まれています。
これからの自分のキャリアを考えて活かして起業自体は選択肢の一つとして良いと思います。
しかし実際にはそう簡単にはできません。
起業するためには入念な準備も必要だからです。
・起業をするきっかけとなるアイディアはあるのか
・達成するためのスキルはあるか
・実現するための人脈はあるのか
起業するということはアイディアは思いつきかもしれませんが、準備することが多くあります。
起業の準備段階で挫折する
起業には準備するには時間と体力が必要です。
特に退職する前のサラリーマン時代は時間が取れません。
そんな限られた時間で可能な限りの積極的な行動に出ることが大事になります。
・事業計画書の作成
・起業セミナーに参加
・異業種交流会に参加
・経営者ヒアリング
・ビジネスイベント主催
・勉強会開催
上記のような行動をするとサラリーマンである自分の会社では味わえない新鮮な経験ができます。
特に自分のアイディアを聞いてくれる人がいるだけでも、起業している感が出てきます。
行動するだけでも立派なことですが、残念ながら起業した訳ではありません。
そしてセミナーや経営者へのプレゼンテーションなどで事業プランが認められないとなると、心が折れて挫折する人が一番多いようです。
起業するには諦めない信念が必要なのですが、サラリーマンをしていると本業があるがゆえの「甘え」も出てきます。
起業しても経済的に余裕がない
起業は難しい理由の一つに経済的に続かないということもあります。
・計画通りに売上ができない
・出費が増え続ける
この状態が続いていくと、何とかしないといけないということから休みも取らずに働かなくてはいけません。結果、体力的にも厳しくなります。
そして「生活費」も稼げないと、もはや「辞める」しか選択肢がなくなってきます。
経済的に自分の事業を辞めることは非常に残念なことです。
起業するにしても、まずは安定収入を得てからの方が精神的にはストレスありません。
具体的には、不動産投資による家賃収入や株式による配当収入などのいわゆる不労所得です
生活できる収入があれば、多少のチャレンジ(起業)しても良いと思えるようになります。
逆転の発想ではありますが、起業は余裕がないとできません。
「退路を絶ってまで起業する」という気持ちも大事ですが、長く続けるにはやはり「お金」が必要です。
「お金」がない状態での起業はリスクでしかありません。