「物を捨てる判断」ができる人
12月に入り年末の大掃除の季節になりました。部屋の片づけや身の回りで使わなったものを処分する人も多いのではないでしょうか。
それでも物を捨てるのに抵抗がある人は多いと思います。「いつか着るかもしれない洋服」や「読みかけの本」などは、お金を出して購入したものなので、そう簡単に処分することはできません。
そうなると物は溜まっていく一方にです。住んでいる部屋もスペースが限られていますので、自室が物であふれてしまって、自分が動くスペースも小さくなっていくようでストレスにもなりかねません。
1年に数回しか着ない服や1回しか読んでいない本や雑誌は、探すだけでも面倒になりますので余計にストレスが溜まります。
「物を捨てる」ことは「必要か不要かを判断」が出来る人です。つまり物を見て即断即決ができる人です。これは仕事の場面でも必要なスキルです。
断捨離をすると物を買わなくなる
「物を捨てる」ことを「断捨離する」と呼ぶことがあります。しかしこれは単純にものを捨てる行為ではありません。
- 「断」=入ってくる不要なモノを断つ
- 「捨」=不要なモノを捨てる
- 「離」=モノへの執着から離れる
捨てる行為を通じて自分にとって「本当に必要なものは何か」を見つめ直そうとするのが断捨離です。
洋服一つとっても同じような洋服を購入している場合があれば「断捨離」できるポイントです。同じ黒のセーターをわずかなデザイン違いで購入していたとしたら無駄になっているかもしれません。
私も洋服を購入するときは「白、紺、グレー」を中心に購入しています。
昔であれば派手なチェックやストライプのシャツを好んで買っていましたが、流行もあるのでしばらく経てばタンスの肥やしになっていることに気がついかたからです。
「1年経っても1度も着ない物」は自分にとって必要のないものなのです。本も同じで1年以内ものは読み返さないものは、おそらく今後も読みません。
どうしても必要なものは個人的利用としてスキャンしてPDF化しています。そうすることで自宅のスペースに余裕がでるようになりました。
「断捨離」をすることで同じような物は2度と購入しないことになります。つまり「物を購入する基準」が明確になります。
若い世代は「売る」前提で購入する
最近の若い世代は「二度と同じような買い物をしない」という考えだけではありません。新品を購入する際も一工夫しているのです。
シーズンごとの新しい洋服を購入するのですが、2~3回着ただけですぐにフリマアプリやオークションアプリで売るのです。
すぐに買ってもらえるように捨ててしまう箱やタグ、説明書類関係も丁寧に残しておくのです。そうすることでフリマアプリやオークションアプリで売れるのです。
若い世代は「売ることを前提」にして購入してます。レンタル感覚の利用方法なのです。
最新の洋服やスニーカーを購入した欲求を満たしつつ、上手に使いこなしています。
「所有」から「利用」の時代
普段の生活は「所有」から「利用」に変わりつつあります。処分するときに中古でも値が付かないものは購入せずに、レンタルなど利用する考えになっています。
「売ること」すらしない商品も出てきています。特にコンテンツ系のメディアやソフト系顕著です。DVDやゲームは購入するのではなく、定額制サービス(サブスクリプション)化が強くなっています。
最近でもアメリカのディズニー社が始めた定額動画配信サービス「Disney+」が初日で1000万人獲得したと話題にりました。
サブスクリプション料金は、月額6.99ドル(約780円)、年額で69.99ドルです。従来のディズニーのアニメだけでなくスターウォーズやマーベルシリーズも見放題のプログラムです。「所有」しなくても十分に楽しめるサービスです。
大手のコンテンツ会社が始めることで「サブスクリプション」はさらに加速しそうです。
サブスクリプションも増やしすぎると維持コストがかかってきますが、月額で停止したりすることができるので管理しやすいと思います。
物を溢れて処分するのも面倒な人にとっては「サブスクリプション」は「断捨離」に適したサービスとも言えます。
「断捨離」ができる人はお金に敏感な人
断捨離ができる人は「物へのこだわり」がある人です。自分にとって「必要な価値なのか」判断できる人です。
つまり「お金」に敏感な人で「お金を貯めることができる」人でもあります。それは物を購入するだけでなく、生活する上でもコストパフォーマンスの判断ができる人なのです。
- 無駄な洋服は買わない
- 無駄な本や雑誌を買わない
- 無駄なブランド品を買わない
- 無駄な飲み会にもいかない
購入などに必要な持つコスト(費用)とパフォーマンス(効果)を理解しているので、無駄なお金を使うことなく貯めることができます。
その思考は単に節約するだけではありません。さらに「お金を増やす」ことに対しての投資も敏感な人たちなのです。
株式などの金融投資であれば「手数料」や「リターン」を考慮して選ぶことができます。不動産投資でも長期的なリターンと短期的なリターンを把握して物件を購入していくことができます。
「断捨離」ができる人はお金を稼ぐことができる人なのです。