「静岡銀行」の「ワイドローン」がサービス停止
不動産投資関連の融資で有名な銀行の一つである「静岡銀行」のアパートローン「ワイドローン」が受付停止した模様です。
静岡銀行は静岡県静岡市に本店を置く地方銀行です。
以前の静岡銀行は「シブ銀」と言われるくらい融資審査には厳しい堅実な銀行した。
ここ数年の不動産投資ブームもあり、収益物件への融資に非常に積極的に展開していた銀行です。
神奈川県内にも多く支店があり、東京にも丸の内、新宿、大井町にも店舗を開設しています。
都内の富裕層やサラリーマン向けの融資を積極的に行って銀行です。
「スルガ銀行」との同じく不動産投資に特化
同じ静岡県の「スルガ銀行」が目立ってしまっていますが、負けず劣らず物件の築年数に対して融資期間も長くとれる銀行です。
融資期間が30年など長くなることが多いためキャッシュフローは出やすく、地方銀行としてはめずらしく「全国の物件」に融資可能な銀行です。
ただしスルガ銀行と同じく金利交渉ができない商品です。※借入後の金利交渉もまずできない銀行です。
スルガ銀行が4.5%の高金利に対して、金利は3.3〜3.9%です。
団体信用生命保険もあるのでその分高くなっていますが、初心者には借りやすい銀行です。
「ワイドローン」の利用条件
エリア | 全国主要都市 |
金利 | 3.3〜3.9% |
審査期間 | 比較的短い (物件によっては1週間程度) |
属性 | 年収700万円以上 |
融資期間 | 最大35年 |
「スルガ銀行」の不正融資を意識しての停止か
スルガ銀行の不正融資以降も静岡銀行は融資スタンスは変更していませんでした。
実際に静岡銀行の方に今年の1月の時点で、収益性のある物件であれは融資するということ聞いています。
利用者の積極的に資産運用を支援する動きだけに停止するとは思ってもいませんでした。
背景にはやはり同県下の「スルガ銀行」の影響でしょうか。
昨日も「株主総会」でも株主からの怒号が飛び交う中で開催されたと報道があります。
経営再建中のスルガ銀行は26日、本店のある静岡県沼津市で定時株主総会を開いた。
投資用不動産をめぐる不正融資など一連の不祥事に対し、会の冒頭から経営陣の引責辞任などを求める株主の厳しい声が集中。
有国三知男社長は「経営の継続性から(業務)改善計画の実行をしっかり務めたい」と釈明したが、その声がかき消されるほどの怒号が飛び交う大荒れの展開となった。
引用:ライブドアニュース
先手を打ってなのか、進めらない理由があるのか背景が不明です。
不動産投資へのブレーキを踏んだことで、新たなサラリーマン不動産投資家の選択肢が一つなくなりました。
もし本当に停止の場合の影響範囲
静岡銀行は、アパートローン停止は本当でしょうか。
先日の決算発表資料には、「アパートローン」継続と思われる内容でした。
アパートローン、資産形成ローンともに、「借り手の返済能力」に加え、空室リスクや賃貸価格の低下リスク等を勘案した「賃貸物件自体の収益性」を含めた事業リスクを重視した審査体制
引用:静岡銀行 2018年度決算の概要より
スルガ銀行と同じですが、評価の出ない不動産物件に融資することはなくなったと考えたほうが正しいと思います。
スルガ銀行ほどの過剰なノルマがあったか不明ですが、地方銀行として正常化を図ったという点では前向きに捉えたほうが良さそうです。
しかし三為業者的な不動産会社にとっては、融資ができる銀行がなくなりました。
業者全体で融資がでやすい新築ワンルームマンションなどにシフトが加速しそうな感じです。