地方銀行に新卒が集まらない

地方銀行での新卒採用

新卒採用が集まらない地方銀行

地方銀行での新卒採用

 

地方銀行が新卒採用に苦戦をしているようです。今朝の日経新聞の記事では人気減少とともに人材確保が厳しい状態であると報道されていました。地方銀行といえば地元では有名企業の一つだと思います。全国区展開しているメガバンクである都市銀行よりも絶対的な影響力がある地方もあります。

 

東京にいる友人の中でも地元に就職、転職で戻るとなると家業を継がない限りは「役所」「地方銀行」「地方メディア(新聞、テレビ)」に入社することが多かったような気がします。それだけ安定した職場なのでしょう。

 

地方銀行に入行するだけで地元の家族も安心するような企業だったと想像します。それほど優秀な人材や地元の資産家のご子息などが入って当然の企業なのに人気は下降線のようです。

 

最も敬遠したい企業に急上昇

新聞記事には、企業の採用動向を分析しているHR総研(東京・港)が19年に卒業する就活中の学生を対象にしたアンケート調査が記載されており「最も敬遠したい業界」に地銀と信用金庫を挙げた文系の学生全体の3位。前年の10位から浮上し、回答の比率も2倍近くになっており興味深い状況になっています。

 

ちなみに同じ金融機関のメガバンク・信託銀行は1位となっており、続いて2位が外食(25%)になっていました。一体何が起こっているのでしょうか。

 

 

不正融資でイメージが悪化

地方銀行で取扱額を増やすにはやはり不動産が主体という話を聞きました。しかし「スルガ銀行」を始めとした投資不動産による不正融資の事実が明るみに出たことにより、悪いイメージも先行して利用者も減っており、預金高も大幅に下落しています。

 

新卒で入行する人から見ればそのようなイメージのある企業に積極的には入らないと思います。不正融資の処理に奔走するような会社はたとえ有名企業でも選択しないでしょう。結果、内定を辞退している人も増えているようです。

 

TATERUと蜜月状態にあった「西京銀行」も審査書類の改ざんによる影響からか「内定を出しても、他の企業取られている」という状況のようです。

 

年末年始を挟んでもいまだに募集をかけている地方銀行もあるようで、由々しき事態なのかもしれません。

 

若手銀行員の転職が増えている

地元のエリート候補生が集まる企業であった地方銀行は、有名大学を卒業して就職する場でもありました。しかし2、3年で転職する人も増えていると聞きます。

ここ最近の地方銀行のトレンドでは関東地銀の経営統合による影響が大きいのだと思います。都市銀行が一気にメガバンク化したのと同じくらいに地銀大再編の波は確実にきています。

そうなると将来のキャリアに不安を覚えたり、スルガ銀行でも問題となったパワハラによる管理体制に耐えられなくて転職を検討する方が増えているのではないかと思います。

 

地方銀行の再編成で二極化

不動産投資をするサラリーマン大家としては、地方銀行の動きは大変注目しています。地方銀行・第二地方銀行は全国に106行とされています。規模や収益により将来的には20行くらいまでに絞り込まれるのではないかと予測されています。

トップ銀行同士の経営統合から提携先銀行の緩やかな連携まで様々な形になっているようです。20行は現実的ではないかもしれませんが、二極化は必然の流れなのかもしれません。

2017年の数値になりますが資産上位の金融機関は下記になります。

 

1 ふくおかFG 福岡銀行、親和銀行、熊本銀行
2
コンコルディアFG
横浜銀行、東日本銀行
3 めぶきFG 常陽銀行、足利銀行
4 千葉銀行
5 ほくほくFG 北陸銀行、北海道銀行
6 関西みらいFG 関西アーバン銀行、近畿大阪銀行、みなと銀行
7 静岡銀行
8 山口FG 山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行
9 九州FG 肥後銀行、鹿児島銀行
10 西日本FH 西日本シティ銀行、長崎銀行

引用:JCNET(ジェイシーネット)より

合算してFG(フィナンシャルグループ)となっているので相当な資産を保有していることとなります。※話題のスルガ銀行は30位でした。

 

 

不動産投資でも有名な金融機関も上位に連ねていますが、これほどの大きい金融機関が方向性を変えたとなれば影響範囲は大きいと思います。金融機関の再編成により「サービス」よくなることが前提です。ただ一緒になって資産が増えて生き残れただけでは利用者には還元されません。

 

地方銀行の求められることはやはり「地方創生」です。預かったお金の利益を地方に還元して活性化すること期待が高いと思います。投資用アパートやマンションなどの不動産も地方に住む人の環境を与えていると思えば地方貢献になっています。

 

融資を受ける立場としても地方銀行と連携していくのであれば、還元する意識を持ってお付き合いができれば理想的なのかと思います。私利私欲のために無理やりオーバーローンで評価の出ない物件に融資してもらうのは、間違っているのかもしれません。