「TATERU」はスマートホテル事業で復活を目指す

「TATERU」は105億9900万円の赤字

しばらく情報がなかったTATERUですが、昨日「2019年12月期 第2四半期決算」が説明されました。赤字になることは周知の事実なので今更驚きはありません。

今回の発表で、アパート事業が厳しくなったその後の展開が不動産投資業界にどのような影響を及ぼすのかということに期待をしています。

7月に実施した160人程度の早期退職募集に136人が応じたと発表した。

特別退職金などの費用として2億8100万円の特別損失を計上。2019年12月期の連結純損益は105億9900万円の赤字(前期は8億2100万円の黒字)になる見通しだ。

引用:ヤフーニュース

東証一部上場企業とはいえ、100億円も損失が出るのは非常に大きいです。

まだ現金があるような数値ではありますが、いえそこまで潤沢ではないだけに早期のビジネスモデル導入が期待されます。

入居率「99.1%」を支えるIoT

また以前の決算発表資料には「受注件数」がIR的にも重要な項目でした。会社の急成長ぶりを象徴するかのような項目です。

しかし今回の資料には掲載することさえなくなりました。今回の資料で推しいるのは「入居率」です。

入居率「99.1%」はレオパレスに比べればアパート運用の状況は悪くないと受け取れます。

注力しているには「Robot Home」と呼ばれるスマートライフを実現するためのIoTアパートメントの設備です。

以前から積極的に展開していた内容を改めて強調することにより先進的な取り組みをしている印象を与えています。

決算資料の中でも一番多くこの内容を取り上げています。アパート建築会社ではなく家電メーカーのような内容になっています。

オーナーとの管理方法などは確かに便利なツールでもあるので、TATERUブランド以外でのアパートにも供給するルートができれば商品販売などの事業展開として期待できるかもしれません。

しかしこのようなIoTツールをセールスポイントにするしかなく、アパート事業では他に売りになるものがないという感じを受けました。

早期退職制度でも残る人がいる

発表を見る限り自社管理物件の売却、連結小会社の譲渡などは予定通りではないものの進捗はしているようです。

しかし早期退職が160名募集に対して136名と少ないのは意外でした。若い世代が多い会社なので、あっさりと見極める人が多いと思っていました。

まだTATERUの可能性を信じている社員がいるということですが、実際にはTATERUブランドが足かせになって転職がうまくいかなかったのかもしれません。

何れにしても会社としては新規に募集できることが出来ないと思いますので組織としての充実ができ、新たな事業に人的リソースが投下されることを期待します。

スマートホテル事業という新たな展開

今回の発表では「スマートホテル事業」を強調しています。福岡市を中心にスマートホテルを順調に展開しておりすでに22施設あります。

アパート事業で培ったデザインセンスとIoTのテクノロジーを融合したホテル事業です。

内容を見ていると新規でホテルを建設するのではなく、既存のTATERUアパートをリニューアルしたような感じです。民泊需要を狙ったサービスかと思います。

アパート事業ほどの売上にインパクトはないものの着実に成長が期待される分野かもしれません。

港区の一等地にTATERUの関連会社がホテルを建設しているという情報もありましたが今は中止状態とも聞きますので、スマートホテル事業は先行きは不透明な部分もあります。

「見通し情報」という不安な決算発表

今回の決算資料では今後の数値に対しては詳細には語られてはいません。

印象的なのは最終ページに書かれている「将来見通しに関する注意事項」の内容です。

現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的 にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。

本発表に含まれる「見通し情報」の更新・修正を行う義務を負うものではありません。

引用:TATERU 公式サイトより抜粋

以前として会社経営としては不安定な状況は変わりがありません。

アパートなのかホテルなのかそれ以外なのか方向性がはっきりしないうちは、復活には厳しいのかもしれません。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする