レオパレス最終報告書で「プラモデルのようなアパート」

レオパレス最終報告書は酷すぎる内容

レオパレス21(以下、レオパレス)の一連の施工不良問題で外部調査委員会が最終報告書をまとめが報告されました。「レオパレス」ファーストな内容であまりにも酷すぎるお粗末な内容でした。

最終報告書からも深山社長始めとした旧経営陣のワンマン体質が浮き彫りになり、すでに腐敗した経営体質は変えようがなかった状況だと察しますが、レオパレスを信じて購入したオーナーや入居者、株主には言い訳が利きません。

極端な創業家支配の企業が東証一部企業まで昇り詰めると、ここまでコンプライアンスが利かない状況になるのでしょうか。典型的なブラック企業になってしまったと思われます。

プラモデルのように建てられるアパート

キュービクルをはじめ、その後のゴールドネイル、ゴールドレジデンス等の一連のシリーズは、深山祐助氏の「プラモデルのように建物を建てられないか」という発想が出発点であった。

引用:レオパレス 最終報告書

目を疑うような記載ですが創業者のあまりにも衝撃的な発言です。コスト意識からか工数を減らしてモジュール化を狙った内容かもしれないが、追及するあまりにレオパレスの「安普請アパート」の出発点となった方針と感じ取れます。

レオパレス 21 の役職員の中には、深山祐助氏が、建築士の資格を有していないながらも、次々と新たなアイデアを着想する点を捉えて、「特級建築士」と自称していたなどと述べる者もいる。

特級建築士とは何でしょうか。アイディアはあったとしても建築に関する専門知識を有していないのです。創業家としてのワンマン体制に現場が最優先で対応していた構図が予想されます。

専門家も意見ができずにコスト削減を優先したあまりにチェック機能が働かなかったのでしょう。その体制が継続することにより、誰しもが法令順守をしていないことに気が付いてなかったのかもしれません。

機能していなかったチェック体制

レオパレス 21 では、主に支店の工事担当者が主任技術者等としてこれを担当することになっていた。しかし、当時は施工物件数に比して、支店の工事担当者の数が不足しており、1 人で数十件の物件を担当させられるなどしたため、実際にはほとんど機能していなかった

商品サービスを提供する企業としてはあるまじき行為です。人数が足りない状況でも販売し続ける行為は、結果クオリティを下げていく要因です。上場企業として売上優先のワンマン体質で誰も止めることができなかったことが予想されます。

また、一部シリーズでの商品開発担当が守るべき建築基準法を都合の良い解釈をして設計していたという事実も公表されました。

界壁・外壁に実際の仕様書とは異なる素材を使用していた事実も認めています。さらに悪質な行為としては申請図に本来使用すべき素材を記載しておいて、建築確認済証を不正に取得し続けていたということです。

役所側も虚偽記載の噂は把握していたと思いますが、何かしらの忖度でもなければ、ここまで見過ごすことができなかったとも見えます。

「レオパレス」ファーストな経営方針

同年 8 月の全国支店長会議において配付された「深山社長指示-ゴールドネイル折衝時においての留意点」には、「入居者にとって家賃は安い方がいいに決まっている。家賃を下げるために、とにかく『建築費のコストダウン』を考えた。

「部材を海外から調達することにより材料費を通常の 3~4 割に押さえ、更に独自の工法から極端な工期短縮を可能にし、工事にかかる人件費を大幅に削減できた。」などと記載されている。

「家賃が安いほうが良いにきまっている」は正論ですが、「安全・安心・快適」というキーワードが欠落しています。いかに利益優先な「レオパレス」ファーストな方針だったと思われます。

また材料がコストダウンしたからといって販売額が 3~4 割も値引きされたとは思えません。結果、オーナー負担は変わらず、入居者は安い材料で作られたアパートに住むことしかできなかったという経緯がわかります。

コストを重視するあまり、外国人労働者を中心に採用され、その多くは、建築に関する技能をあまり有していない者であった。

もはや安全であるという保証がないアパートを認めています。建築基準とは何をもって成立するのでしょうか。

体制はもとより仕様含めた設計図作成、着工から完成までのすべての工程を見直さなければ、レオパレスはアパートを建てるに値しない会社と思われても仕方がありません。

今後レオパレスはどうすればいいのか

レオパレスは経営陣を刷新して信頼回復を急ぐ方針ですが、新たに63棟で耐火構造に問題が見つかり、施工不良は1万5000棟を超えています。

投資会社レノによる株の大量保有も発表されましたが、一昨日は大暴落していますので、格好のマネーゲーム株になっているのかもしれません。

経営層を変えたとしても現場は疲弊しており、先が見えない状況です。会社を立て直すことより、まずは1万5000棟を施工不良を改修するのが最優先だと思われます。

アパート住民やオーナーが納得するまで「住み替え」「建て替え」をするべきではないかと思います。時間とコストがかかるのであればレオパレスの資産を売却してでも提供商品の安心安全を確保するべき事態だと思います。

中古アパート市場には「レオパレス建築」と知らずに多くのアパート物件が流通されている可能性が高いと思います。
経営層、設計者、工事会社全てが口裏合わせで不正をしていたことになります。

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