「レバレッジ信者」をつくりすぎた不動産会社の罪

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レバレッジ信者

不動産投資をするうえで、通常の株式投資やFX投資と大きく異なるのは「融資」を受けることができることです。特に安定的な会社に長く勤めている属性の良いサラリーマンは「融資」がつきやすいと言われてきました。

ここ最近の不動産投資会社の動きは、「サラリーマンだからできる」というセールストークで、世の中の一般的な会社員を「不動産投資」への世界に導いています。その中でも「レバレッジ(を効かせる)」はマジックワードのごとく連呼していました。

不動産投資の本や各種不動産会社へのセミナーでも、この「レバレッジ」を言い続けている内容がほとんどです。「レバレッジ」は語源からすると「てこ(レバー、lever)の作用」ということです。「てこ」なので少ない動きで大きな力を生むことができます。

先日廃業した「わひこ」をはじめとした不動産投資コンサルティング系会社は、このレバレッジを前面に「融資の出やすい人は、スケールメリットを活かすように、 金融機関から融資を引いて高額な物件で勝負する方が有利だ」と強気にセールスしていたと思われます。

「融資が引けるのだから、高額な物件が購入できる」というメインの営業スタイルだとしたら、当然ながら年収の何十倍にもあたる億単位の物件を提案してきます。不動産投資コンサルティング系会社としてもそのほうが手数料収入が増えるわけです。

「レバレッジを使わないと損」という思想

購入する不動産初心者のサラリーマンの希望に合わせた小規模のアパート物件を提案するではなく、融資を最大限に活かした「中古・地方・RC」や「都内・低利回り・大規模新築アパート」などといった最低でも1億円以上という王道の物件を提案していくことになります。

「レバレッジを使わないと損」という一方的な思想が、不動産投資初心者のサラリーマンに植えつけられるて、最後の決めトークとして「3千万円の物件も3億円の物件も、購入手続きは同じです。少ない手間で大きなリターンを得ましょう」と不動産投資コンサルティング系会社に感化されて、数億円の物件を購入してしまうのです。

その結果、思ったよりキャッシュフローが出ずに税金もかかり維持管理費もかかる「出口の見えない不動産投資」が始まってしまいます。「レバレッジ信者(不動産投資会社)」による「レバレッジ信者(サラリーマン投資家」のための不動産投資は、最終的には幸せになる確率が少ないと思われます。

初心者の不動産投資家も「自分は数億円融資を受けることができる人物だ」と大きな勘違いをする可能性が高いです。これは紛れもなく「不動産投資会社」によって意図的につくられた投資スタイルです。

「融資」を受けないと不動産投資はできない方が大半です。しかしながら最初の不動産投資の第一歩は、身の丈にあった「融資」を受けて「負けない不動産投資」をすることが大事だと思います。

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