「スルガ銀行」の後釜になっている3つの金融機関

不動産投資に「陰り」が出たという報道

「スルガ銀行」の余波は、思いのほか大きいようです。昨日の日経新聞のトップにも「個人による不動産投資ブームに陰りが出てきた」と称した記事が出ていました。

日銀の発表によると個人の貸家業向けの新規融資は18年4~6月で5603億円と前年同期比で22%減少。ピークの16年7~9月(1兆889億円)比ではほぼ半減し、ブーム初期の12年4~6月(4719億円)以来の水準に落ち込んでいるようです。

不動産関係者のコメントでは「昔の基準に戻った」ということであり、ここ最近の初心者のサラリーマン大家への融資が異常だったのに過ぎないらしいです。スルガ銀行による不動産投資の破綻者が一定数出てくると思われます。

各金融機関は個人への不動産融資の引き締めをしていますが、「スルガ銀行」から離れる投資家の後釜に座るべく積極的に動いている金融機関も存在します。特に「借換」をできるように投資家に向けて営業をします。

都市銀行の方に聞いた話でも「借換」は「新規借入」よりハードルが下がるようです。物件に収支が合ってないと「借換」は当然できないのですが、数年間実績があれば受け入れしやすいとのことです。

現時点で融資に積極的な金融機関

投資家と多く付き合いのある業界の方に聞いた話では、3つの金融機関が「スルガ銀行」の不正融資が表面化した春先から積極的に投資家の借換を含めて動いているようです。

1.三井住友トラスト・ローン&ファイナンス株式会社

三井住友信託銀行のグループ会社で、”ノンバンク”と言われる金融機関で不動産投資ではオリックス銀行と並ぶくらい有名な銀行です。

金利は3.9%と若干高めですが、スルガ銀行の4.5%と比較すると若干の優位さがあります。またスルガ銀行と同じく法定耐用年数を超えた長期間の融資に対応しています。

こちらも金融審査が早く、自営業者の方にも対応できる場合もあるので投資家にはありがたい存在の金融機関の一つです。

2.SBJ銀行

韓国大手の新韓銀行を中心とする新韓グループの日本現地法人です。不動産投資を実施していないと知ることがない金融機関だと思います。「TATERU」での提案の際に「西京銀行」と同じくらい明細書に書かれていました。金利は2.7〜3.5%と比較的低めに設定されています。

対象エリアが比較的広く地方の都市圏でも対応してくれるようです。また条件によっては派遣社員や契約社員でも融資してくれる場合があります。区分ワンルームマンションが得意とするのも特徴的です。

3.西武信用金庫

「スルガ銀行」が「地銀の優等生」と呼ばれているのなら、西武信用金庫は「信金のモンスター」と称されているようです。

都内の信用金庫でありながら、融資率の高さは信用金庫の中でも群を抜いています。地元西武沿線での融資は当然ながら、近隣地域での融資も積極的に行っています。

不動産投資を実態が一般的に知られた

「スルガ銀行」の日経での記事を見ると「もう不動産投資は終わったかもしれない」と悲観的になりそうでそうですが、そもそも「不動産投資」が新聞一面の取り上げられることがなかったので、ようやく一般的に認知されたのです。

「良い不動産物件」と「悪い不動産物件」と選別されて健全化されていくと思います。株式ようにすぐに売買できるものではありませんので、不動産投資はじっくり長期戦であせらずに行うことが大事です。

淘汰されていく金融機関と不動産会社(不動産コンサルティング会社)は必然の流れかと思います。今回の不正融資により健全に行っている不動産投資家に影響が出ないことを願うばかりです。